裏を返せば肉体動物であり脊椎動物である人間は
重力と正しく付き合えさえすれば完璧な生体機能を維持できる
しかし人間は目に見えない重力をリスペクトせず
それどころか敵に回したライフスタイルを確立させてしまった
重力が言い放つ
「お前たち人類が万病に苦しむのは
私の存在を無視した座り方をするからだ!!」
朝が来る
眠りから覚めた人間には重力との沈黙の戦いのゴングが鳴る
~ カーン ~
まずは重力に逆らって体を起こす
そして重力に逆らって立ち上がる
そして2階の寝室から階下へ重力を利用して降りる
うっかり踏み外すと転がり落ちて大けがをする
無事1階に降りるとまずはトイレに行く
重力を利用して便座に座る
そして重力を利用して放尿・排便をする
用を足すと重力に逆らって立ち上がる
顔を洗い歯を磨く
着替えをして食卓に着く
この瞬間までに人間対重力の戦いに大きな優劣はない
しかし椅子に座るその座り方で人間の敗北が始まる
それは太ももを使って座るL字坐法だ
それによって骨盤を地盤沈下させるのだ
それはボディブローのようにゆっくりと確実に効いてくる
人間が太ももを使って座るのは
世界中の座る道具がそんな設計になっているからだ
そして朝食をとる間中人間はL字坐法をする
まずここで重力にポイントが入る
それをマイナス3ポイントとするなら1年でマイナス1000ポイント
50年もやればー5万ポイントを超える
朝食が終わると重力に逆らって立ち上がる
上着を着てカバンを持って靴を履いて会社に行く
最寄りの駅まで歩いて行き駅に着いたら電車に乗り込む
ここで歩く距離や階段を上る距離が長いほど
骨や筋肉が強くなる
これで人間にプラスポイントが入る
しかし電車の座席に座ればまた必然的にL字坐法をする
マイナス3ポイントで一年やればー770ポイント
30年もやればー2万ポイントを超える
そして電車を降りて会社に歩いて行く
会社のビルについたらエレベーターで重力に逆らって仕事場につく
そして自分のデスクについたらまた座る
そしてまたL字坐法をする
デスクワークが長ければ長いほどマイナスポイントが増える
1日マイナス50ポイントなら一年でー1万2千ポイント
30年もやればー36万ポイントだ
仕事が終わって電車に座って帰る
ここでまたマイナスポイントが加算される
帰宅して風呂に入って夕食をとる
ここでまたL字坐法でマイナスポイント
そしてふかふかのソファに座ってテレビを見る
ここでさらに大きくマイナスポイントが加算される
かくして朝起きて寝るまでの間
人間は少々の運動をしようとも重力との沈黙の戦いに
致命的なL字坐法で重力に敗北し
結果として骨盤と脊椎をはじめとする体内物理を崩壊させて
万病スパイラルに陥ってしまっているのだ
もし人間がこの世の最大物理である重力に真摯に向き合い
直立2足歩行たる人間の脊椎の成り立ちに思いをはせるなら
人間はお尻だけで座る文化を築くべきであったのである
そうすれば重力を敵に回すことも
「体内物理を崩壊させる(=万病に苦しむ)事」も
無かったのだ
ここさえ理解し「お尻坐法に徹する」
(=重力を味方につけた座り方をする)
人間はたったそれだけの事で
重力との沈黙の戦いに敗北することなく
結果として
体内物理の崩壊を招くこともなく
あらゆる万病に付け入る隙を与える事もない
人間は重力を味方につけて正しく座れば
人間本来の感動的な健康を享受できる

体内物理研究所(座る革命) 代表 和田充雄
キャッチボール:090-7556-3200